タトゥー除去の治療方法は多岐に渡っていますが、近年は痛みが少なく綺麗に消せることからレーザー治療が主流となっています。
一般的にYAGレーザーという種類が用いられていますが、最近はピコレーザーというレーザー機の導入が千葉のクリニックでも広まっています。
ピコレーザーとはどのような特徴を持っており、どれほどの効果があるのでしょうか?
今回はタトゥー除去治療に使われるピコレーザーについてご紹介していきます。
ピコレーザーの特徴
ピコレーザーはピコ秒で照射できるレーザーです。
ピコは小さな数値を表す単位で、1ピコあたり1兆分の1秒を示します。
タトゥー除去でスタンダードであるYAGレーザーは、ナノ秒のレーザーに該当します。
ナノも小さな数値を表す単位ですが、1ナノあたり10億分の1秒なのでピコより大きな数値であることが分かるでしょう。
照射時間が短いということは、熱作用をほとんど受けずにタトゥーの色素を衝撃波で粉砕することが可能です。
YAGレーザーはピコレーザーに比べて熱作用が強くなってしまうので、色素の粉砕力が弱い上に、炎症や色素沈着を起こすリスクが上がります。
しかし、ピコレーザーなら熱作用が少ないので肌が受ける刺激も最小限にとどまり、炎症や色素沈着が起こりにくい性質を持ちます。
色素を細かく粉砕するのでタトゥー除去効果は高く、綺麗に取り除ける治療法です。
カラータトゥー除去にも最適
YAGレーザーの場合、大きなインクの粒子は破壊できても小さな粒子までは破壊できず、黒か茶色、青、赤の4色にしか対応していません。
それ以外のオレンジ、黄色、緑、紫を使ったカラータトゥーの場合、切除法か剥削法での治療となります。
一方、ピコレーザーは深部の色素や小さなインクの粒子も細かく粉砕できるので、カラータトゥー除去にも最適です。
ピコレーザーでタトゥー除去する際の注意点
ピコレーザーでタトゥー除去をするにあたり、いくつか注意点があります。
安全に治療するために注意点を事前に確認しておきましょう。
・完治には時間がかかる
色の濃さによって治療回数は異なり、目安としては1~3ヶ月に1回、最低でも5回の照射が必要です。
・妊娠中や授乳中の女性は受けられない
母子に影響を与えるリスクに配慮して、妊娠・授乳中の方は治療を禁止している場合が多いです。
・日焼けや摩擦に注意
レーザーは色素に反応するので日焼けをしている場所は通常より強い刺激となってしまうので、紫外線対策をしましょう。
また、照射後は肌が敏感になりやすいので、摩擦など外的刺激のも気を付けてください。
ピコレーザーは幅広い色に対応しており、YAGレーザー以上に高い効果でタトゥー除去が可能です。
体に負担をかけやすい手術での除去を避けたい方や、カラータトゥーを綺麗に除去したい方に最適です。
タトゥー除去に諦めていた方は、ピコレーザー治療を用意しているクリニックに相談してみましょう。